【長野・氷瀑】三本滝、善五郎の滝、番所大滝 + 平野大滝(岐阜)の氷瀑を1泊2日で見てきました。
2016.01.26 - 27
関西から1泊2日で長野の氷瀑を見てきました。
移動手段が車なので、まず岐阜の①平湯大滝へ、後は乗鞍三滝を②番所大滝、③善五郎の滝、④三本滝の順で予定を組みました。
予定は当日の天候や、どの滝をメインに見たいか、それらを踏まえた上でどの方面から来るのかで決めればよいと思います。
[岐阜] 平湯大滝(ひらゆおおたき)
初日まずは最初の滝、平湯大滝からです。
ここはタイトルにある長野県ではなく岐阜県にある滝ですが、乗鞍三滝へ行くまでの道中に寄れる場所でしたので行程に入れました。
場所は『平湯温泉スキー場』の脇から数分のところにあるので、車のナビも『平湯温泉スキー場』にセットすればよいでしょう。
駐車場もスキー場のそれがありますので、そこに停めればOKです。
駐車場の写真撮るの忘れました。。
まずは駐車場からゲレンデの右側へ
道があるのでそちらへ進みます。
すぐに平湯大滝への案内看板がありました。
とにかくひたすら道なりに真っ直ぐ進みます。
滝まではこのまま10〜15分も歩けば着くと思います。
しばらく歩くと・・・
見えました!大きい!
早くもっと近くで見たくなりますが、もう少しだけ歩きます。
さらに歩くとこのような看板が出てきます。
滝はもうこのすぐ先です。
誰が作ってくれたのか、雪の道を進みます。
ここまでくると滝までもうすぐです。
ついにご対面です!少し遠巻きに見る感じですが滝の大きさを感じれます!
滝の周辺の岩にも氷柱ができています。
壮大な景色です。少し晴れ間ものぞいてくれました。
滝の近くまでは行けないので、カメラは望遠レンズを持っている方は持っていった方が良さそうです。
撮影ポイントはこのような感じで、かろうじてロープが見えています。
ロープを超えると足が深く埋まりますので十分注意が必要です。
夏場はロープの外側はどうなってるのか気になります。
遠くからでも大きさがわかるのでとても迫力があります!
今回訪れる滝は全て初めてのところなのですが、この平湯大滝は完全凍結とまではいかなくても十分に見応えのある氷瀑でした。
[長野・乗鞍三滝] 番所大滝(ばんどころおおたき)
初日2本目の滝です。
地図で見ていただけるとおり、84号線のすぐ脇にあります。
Mt.乗鞍スノーリゾートの近辺に宿がたくさんありますので、その辺りに宿を取る方はすぐに寄れると思います。
道路沿いに看板があるのでわかりやすいです。
看板の所すぐに駐車場がありますので、そこに車を停めます。
駐車場には「有料駐車場」と書いてあり、料金ボックスがあるのでそこにお金を入れるスタイルです。
※ここの駐車場には綺麗なトイレもありますし、滝までの歩道も整備されています。このような施設の維持管理のために、皆様の善意でぜひ料金ボックスにお金を入れていただければと思います。
こんな感じで道のすぐ脇に看板が立っています。料金箱もその横にあります。
分かりやすい看板です。
駐車場には綺麗なトイレもあります。
ここのトイレは暖房が効いていて便座も暖かいようです。
駐車場の奥に看板があります。この看板からスタートです。
ここから滝までは5〜10分程度で着きます。
看板を右に進みます。
左に降りていく階段がありますが、こちらは「番所小滝」の方に行ってしまうので間違えないように・・
こちらです。
看板を見ると小滝の方に行っても大滝を見れそうな感じで書かれていますが、巧妙な罠ですので気をつけてください!
必ず現在地を右に行きます。
金網沿いにズンドコ進んで行きます。
すぐに下りの道が始まります。
下りに入ると後はひたすらジグザグの道を下りて行きます。
ここは本来階段だそうですが雪で完全に埋まっています。
積雪の多い年は手すりの高さまで雪が積もることもあるそうです。
この後の下りもそれなりの傾斜があるので、冬季はアイゼンは必須と考えて良さそうです。
振り返って見るとこんな感じの傾斜です。
階段は完全に雪に埋もれて雪の坂道になっています。
階段の幅は正直狭いです。アイゼンを装備していても気が抜けません。
結構急です。
やはりアイゼン無しでは危ないです。
金網のような橋がありました。
ここにアイゼンの爪が引っかかってこけそうになりました。。
しばらく歩くと屋根のある場所が見えました。
あそこが展望台ですね。
着きました。
立派な滝が流れています。
綺麗な滝です!
目の前で見れるので迫力あります!
ここはこんな感じでテーブルと椅子がありますので、荷物も濡れることなくゆっくり撮影出来るかと思います。
一緒に行ったS氏が「番所大滝は完全凍結はしないみたい」と言っていましたが、滝壺のあたりなど雪が積もってとても綺麗です。
滝の周りは岩の壁に囲まれています。
こちらも雪が積もって綺麗です。
夏場は展望台横の道で下まで降りれるそうですが、結構な急坂だったので冬季は行けそうにありません。
帰りは来た道を戻るだけです。
番所大滝は完全凍結こそしていなかったものの、雪景色の中静かな空間に流れる滝はとても綺麗でした。
展望台もありとても滝見しやすいポイントです。
展望台での滞在時間にもよりますが、駐車場に車を止めてスタートしてから帰ってくるまで、1時間もあれば十分写真も撮影できて満喫することができるかと思います。
このようなアクセスの良さもこの滝の良い所です。
[長野・乗鞍三滝] 善五郎の滝(ぜんごろうのたき)
2日目1本目の滝です。
Mt.乗鞍スノーリゾートの「第三駐車場」から歩いていけます。
ここからのルートが滝までの最短ルートだと思います。
後述します三本滝へはこの「第三駐車場」からすぐ近くの「第四駐車場」が最寄りの駐車場になりますので、車移動であれば「善五郎の滝は第三駐車場」「三本滝は第四駐車場」といった具合に使い分けるとよいでしょう。
どちらの駐車場も無料です。
第三駐車場、第四駐車場はゲレンデの「休暇村エリア」になります。
おおよその位置関係はMy.乗鞍スキーリゾートの公式サイト内の「ゲレンデ情報」で確認できます。
以下のページのゲレンデ情報にマップがあります。
マップ内の左側に「休暇村エリア」があると思いますので、善五郎の滝、三本滝へはこのあたりに車を停めていくことになります。
リフト情報、レストハウスの施設情報もこのページで見れますので、おおよその位置関係を確認できます。
第三駐車場に着くまでの少し手前に夏場ルート用の「善五郎の滝用の駐車場」もあるのですが、冬季で積雪がある場合は目的の善五郎の滝まで距離があるので、僕は「第三駐車場」の最短ルートを選択しました。
(この後行く三本滝の時間を確保したかったためです)
第三駐車場です。
写真は駐車場の入り口から一番奥に来ています。
駐車場の誘導員の方に奥に停めたい旨を伝えるとOKです。
今日は雲一つないくらいに晴れました!
最高です!
駐車場から乗鞍岳が見えています。
もうすでにめちゃめちゃ綺麗です。
すごいですね!山頂付近では雪煙が立っているようです。
駐車場の奥に電柱があるのですが、そのすぐ右脇から入って行きます。
トレースがあったのでそれに沿って行きます。
ここでもアイゼン、ワカン、スノーシューなどあった方がいいかと思います。
正直トレースが無かったら道がわからないので、天候や積雪状況によっては十分注意が必要かと思いました。
途中展望台があります。
そこから滝の全容を見る事ができます。
この展望台からは善五郎の滝と乗鞍岳が一緒に見れるとても良い場所です。
見えました!
完全に凍っている様子が見て取れます。
おまけになんと言ってもここは乗鞍岳と氷瀑のコラボが見れる最高のロケーションです。
ズンズン進んでいきます。
ちょっと写真で分かりずらいですが、途中別の道と合流するポイントがあります。
前述した「善五郎の滝」用の駐車場からくるルートだと思います。
第三駐車場からのルートだと右へ右へ進んで行くことになります。
途中このような看板があります。
この先確かに川があります。
積雪量が多いと道の境目が分からない場合があるので、十分注意が必要です。
今回の氷瀑までの道は大丈夫でした。
整備された道を進みます。
川と橋が出てきます。
先ほどの看板の川はここだと思われます。
すみません、写真がブレて白飛びして分かりずらいですね。。
橋を渡ると階段があります。
この階段をのぼると氷瀑が見えますよ!
着きました。
しかも広い空間になってますね。
看板の裏から滝の下まで行けます。
このように道があります。
すごいです!完全凍結しています!
しかも間近で見れるのは迫力あります!
真下まで来れます。
氷柱がすごい。
帰り際にもう一枚。
アイスクライミングをしている方や写真を撮る方、色んな人がいます。
ここは人気のポイントのようですね。
帰りは来た道を帰ります。
行きは右へ右へ進んできたので、帰りは分岐を左に進みます。
綺麗な景色の中駐車場へ戻ります。
[長野・乗鞍三滝] 三本滝(さんぼんたき)
2日目2本目の滝です。
冬季の三本滝へのアプローチは乗鞍スキーリゾートのリフトを使います。
スキーヤーやスノーボーダーの方達と一緒にリフトで登って行きます。
以下の順です。
休暇村第 1ペアリフト → 休暇村第 2ペアリフト→ 三本滝レストハウス → 三本滝
リフトを使わずゲレンデを歩いて登って行けなくはないですが、それなりに距離があることと、リフトも1本400円で2本乗車で合計800円なので、かける時間と労力を天秤にかけてもリフトを使ったほうが現実的です。
その時間と体力を写真撮影や三本滝をじっくり堪能する時間に充てた方がメリットがあるかと思います。
(リフトが動いてない時間だと歩いて登るしかないですが)
※通常ゲレンデのリフト券は「1日券」「半日券」などの形で約3000〜5000円くらいかかるのですが、ここは乗鞍登山や三本滝ハイク用なのか「1回券」という単位で、「1本のリフト1回利用で400円」で販売されています。
※リフトは上り専用なので下りはゲレンデを歩いて帰ります。三本滝レストハウスから30分程度で休暇村第一ペアリフトまで戻って来れると思います。
第四駐車場は第三駐車場を出てすぐにあります。
駐車場で車を降りてすぐに休暇村のリフトへの入口があります。
この看板がありますからすぐにわかります。
奥の建物でリフト券を購入します。
まずは第一リフトから。
このリフトはスキーヤーやスノーボーダーの他に、僕たちと同じように滝を見に行く人たちもいますので安心して乗りましょう。
スキー板やボードを付けていない人達は一人ずつ乗ります。リフトの乗り方や降り方は係員の方がきちんと伝えてくれますので心配ありません。
降りる時は係員の方がリフトのスピードを遅くする、もしくは止めてくれます。
リフトからも乗鞍岳が見えます。
綺麗ですね。
次は第二リフトです。
第一リフトを降りてすぐに第二リフトがありますからすぐにわかります。
第二リフトの右前方に三本滝レストハウスがあります。
ここで昼食を取りました。
正確な時間を記録するのを度忘れしてしまったのですが、確か10時半ごろに第四駐車場からスタートして、氷瀑を見て帰ってくるまでここで昼食を取って行っても14時半くらいには戻ってこれたと思います。
レストハウスの中はとても綺麗です。
レストハウスの右手に「兎待ちコース」「林間コース」の分岐がありますので、「兎待ちコース」の方へ行きます。
矢印を入れてみました。
すると左手に三本滝の小さな看板がありますので、写真左上にチョロっと見えてる道から林の中に入って行きます。ここからはゲレンデ沿いに林の中の道を進んで行くことになります。なのでゲレンデから林に入ってゲレンデに沿って右手に進んで行きます。
さて、このレストハウスから林の中への入り口ですがもう一つあります。
それがレストハウスの裏側からです。
こちらです。
こちらもトレースがあったのでそれに沿って進みます。
結構積もってますから、レストハウスから僕はワカンを装着しました。
同行したワイフとS氏はアイゼンで行きます。
このような看板がありました。
ここから少し進むと・・・
わかりますでしょうか。あの小さく見える看板、ゲレンデをまっすぐ行った三本滝の看板です。つまりゲレンデ沿いに行ってもレストハウスの裏から行っても結局道は合流するのです。というわけで、お好きな方で行けば良いかと思います。
さあ、林道に入ってからはひたすらトレース沿いに進みます。
気持ちアップダウンがありますが、登山程のものではないので問題ないかと思います。
すこし進むとゲレンデからは少し離れてると思います。とても静かな道を進んでいきます。
乗鞍岳登山道の看板がありました・・・が、ぶっちゃけこの雪道でどれが登山道なのかわかりませんでした。とにかく三本滝へは道をまっすぐ進みます。
このカーブを抜けると・・・
吊り橋がありました。
ここで!ちょっとした注意点があります。僕はワカンを付けていてアイゼンは付けていなかったのですが、このる吊り橋前の坂、階段が雪で埋もれていて雪の坂になっているのですが、とても滑りました。
帰り道も滑ったので、ちょっと危ないなと思いました。
もし可能であればここはワカンとアイゼンを併用した方がいいかもしれません。
吊り橋を渡ります。というかこの吊り橋・・・
と、吊り橋を渡ってからの側道・・・
見えてる道幅より全然狭い!雪で埋もれてますが道の端は足を踏み入れると足がはまります。つまり道がありません!誤って踏み抜くと危ないので、十分注意しましょう。
吊り橋を渡ると三本滝の看板が見えます。
これが見えると滝はもうすぐそこです。
三本滝の説明が書いてあります。
看板右から滝へ行きます。
進むと・・・もうちらっと見えてますね!
だんだん近づいてきました!
到着です!すごい!ここも完全凍結してる。
メインの滝の左にあるもう一つの滝です。こちらも完全凍結。
ちょっとした高台から見れます。
なんか、すごいですね!実物を見たときはちょっと言葉がなかったです。
横の岩壁にも大きな氷柱ができています。
真下まで来れました!迫力が半端じゃない!
もはや氷のお化けです!まさかこんな光景が見れると思ってなかったので感動しました!この後テンション上がってしまって写真を撮りまくりました。
ちょうど僕たちが行ったときには周りに誰もおらず貸し切り状態でめちゃくちゃ満喫できました。
が!しかし!
見てくださいこの氷柱。地面にぶっ刺さってます。
これ普通にトレースがある僕たちが歩いてる道にありました。こんなの落ちてきて頭に当たったらひとたまりもありません。正直登山用のヘルメット持ってる人は持ってきた方がよさそうです。
帰りは来た道を変えるだけです。レストハウスまで戻ってきました。
レストハウスからはゲレンデを歩いて帰ります。
ゲレンデはスキーヤーやスノーボーダーが滑走してますので、必ず端を歩いて帰りましょう。歩きの僕たちは邪魔になりますから。
あとゲレンデを横切るときは必ず滑走してくるスキーヤー、スノーボーダーがいないことを確認しましょう。
レストハウスからそれほど時間もかからず降りてこれます。
休暇村の第一リフトまで帰ってきました。
無事帰ってこれて安心です。
天候が良かったのも安全な行程の要因の一つでした。正直三本滝への林道は天候が悪く吹雪いたり歯科医が悪かったらたどり着ける場所ではないと思います。
今回はラッキーだったということですね。ここを訪れる時は装備、天候等、十分に注意して行った方が良いでしょう。
最寄りのコンビニなど
国道84号線沿いの「筒木商店さん」しかありません。
ここ以外だと17キロ離れたコンビニしかなく一旦街まで降りなければならないので、実質ここが乗鞍エリア唯一の買い出しでの食料確保ができるオアシスです。
ビール等のお酒類やおつまみはもちろん、パン、バナナ、カップラーメン等も確保もできます。
すみません、開店時間と閉店時間を確認するのを忘れてしまいました。ネットにも出てないですね。。
どなたかご存知でしたら教えていただきたいです。
まとめ
大寒波予報の最中での行程だったので、道路に積もった雪など道中のルートがかなり不安でしたが、乗鞍エリアは結果的にそこまで心配してた程の積雪はなかったです。
それに2日目は一日中雲一つない晴天だったので、最高のツアーになりました。
ただ、善五郎の滝や三本滝は、積雪量が多く天候も悪かった場合、道を見失う可能性も大きいと感じたのも事実です。
僕たちも天候状況によっては無理せず中止、または撤退を想定していました。
もし冬季に訪れる場合は天気予報の確認、装備の備え、ルートの詳細な確認等、準備を万端にして行きましょう。
もし気象条件が良く、それぞれの氷瀑を見れたらそれは最高の体験になると思います。十分注意は必要ですが雪山登山程ほど難易度が高いというわけではないと思いますので、皆さんもぜひ行ってみてください。